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第9回定期演奏会


昭和49年(1974)6月6日(木)P.M.06:45 
朝日生命ホール

 Ave Maria 集
 中田喜直 「都会」
 黒人霊歌集
 佐藤 眞 「土の歌」

指揮:青木八郎・鈴木哲雄
ピアノ:舟津保子


 昨年の演奏会以後の入団者が増えました。先輩たちが築き、培われたきた伝統と技術を守り抜き、発展させてゆく事は至難なことでした。まだまだ、全ての面で未熟な私達ですが、今後も合唱活動を通して、合唱の楽しさと、技術の高揚を図ってゆきたいと考えています。
  ープログラムよりー






STAGE 1 モテット集 ”祈り”
         アヴェ・マリア・・・・・・・アルカデルト
         バビロンのほとりで・・パレストリーナ
         アヴェ・マリア・・・・・・・ヴィクトリア
         谷川 慕いて・・・・・・・パレストリーナ
         アヴェ・マリア・・・・・・・シューベルト

                    ―休憩―


STAGE 2 混声合唱とピアノのための組曲
                ”都 会”
          星
          ふりむくな
          若者たちよ
          子守唄
          都会
                    ―休憩―
高田信一 編曲

指揮 鈴木哲雄
岩谷時子 作詞
中田喜直 作曲

指揮 鈴木哲雄
ピアノ 舟津保子


STAGE 3 黒人霊歌集
        Deep River
        Steal away to jesus
        Swing Low,Sweet Chariot
        Lord,I Want to be a Christian
        Go Down Moses

                    ―休憩―

 諸井昭二 編曲

指揮 鈴木哲雄
 STAGE 4 混声合唱のためのカンタータ
               ”土の歌”

        農夫と土
        祖国の土
        死の灰
        もぐらもち
        天地の怒り
        地上の祈り
        大地讃頌

             


大木惇夫 作詞
佐藤  真 作曲

指揮 青木八郎
ピアノ 舟津保子


モテット集”祈り”       

 「宗教音楽」には非常に多くの種類と作品がありますが、そこには私たちが常に立ち帰らねばならない「こころ」の原点が存在しています。
そして人間のもつ素朴な楽器である”声”を通して表現される合唱の力は、唄う者の心からの”叫び”を”祈り”を、聞く人の心に伝え、敬けんな気持ちで満たしてゆきます。
アヴェ・マリア


   
このステージでは、私たちになじみの深いモテットを集めてみました。
 ルカ伝のマリアを讃めたたえるもので、有名なアルカデルト、ヴィクトリア、そしてシューベルトの「湖上の美人」より乙女エレンが聖母に祈る美しい同名の曲を高田信一編曲で歌います。
パレストリーナ

     
”バビロン河のほとり””谷川したいて” どちらも聖書の中の詩篇を原点とし、パレストリーナ様式と呼ばれる巧みなポリフォニー的処理により、崇高でしかも流れるような旋律でできております。

混声合唱とピアノのための組曲 ”都会”          
                           岩谷時子 作詞
 中田喜直 作曲

 この曲は、第21回芸術祭参加作品としてNHKの委嘱により、1966年の秋、指揮:森正、東京混声合唱団、ピアノ:三浦洋一により初演され、芸術祭奨励賞を受けた曲です。

 華やかな表面と、醜悪な裏面をもち、いつの世も人々を引きつける「とかい」
 近代的な機構と、流れの中のよどみのような古さが同時に存在する「とかい」
 春、多くの若人が、大きな希望と、ちょっとした野心と、多少の不安を抱きながら「都会」に集ってくる。思い思いの道を歩みながら、「都会」の近代的な、しかし冷たい機構にぶつかり、翻弄され、心身ともに疲れてゆく。
疲れ果てた心と、寂しさを癒してくれる、そんな人に巡り合い、生きてゆく。
「都会」、そこには、いろいろな人生が存在している。
しかし「都会」はそんな事に係わりなく、今日もまた一日が始まってゆく……。


黒人霊歌集   
 人間としての全ての権利と、尊厳とを剥奪され、牛馬にも劣る処遇の下に、一生を奴隷として送らねばならなかったアメリカ黒人たち。激しい労働と、荒々しい鞭に追いたてられ、傷ついていった彼らの魂は、聖書の中に、キリストの言葉に、救いを求めるようになりました。
そして、いつしか独特のリズムを、哀感に溢れた節回しをもった歌が、彼らの間に広まってゆきました。黒人霊歌はこうして誕生し、後世の「ブルース」や「ジャズ」の母体となったのです。
今日、私たちは「黒人霊歌」を聞く時、彼らの魂の叫びに心を動かされずにはいられません。そしてこれからも、洋の東西を問わず、人種の別を問わず、人々の心の中に深い感動を喚起し続ける事でしょう。
                               


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