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第10回記念定期演奏会


昭和50年(1975)6月4日(水)P.M.700
朝日生命ホール

 グノー 「セシリア・ミサ」
 平井康三郎 作品集
 團 伊玖磨 「岬の墓」

指揮:青木八郎・鈴木哲雄
  ピアノ:岡田知子・渡辺佳津子
 オルガン:正井佐知子

 ソプラノ田中 泉 テノール山田篤雄  バス中村俊雄


私達はより質的精神的に高い音楽を求めて努力いたしましたが、まだ合唱活動に対する甘さがチラついているようにも思えます。
 10回を一区切りとして更に努力する心算です。
  ープログラムよりー







STAGE 1 聖セシリアのための荘厳ミサ

                 シャルル・F・グノー作曲
         1.Kyrie   あわれみの讃歌
         2.Gloria  栄光の讃歌
         3.Credo  信仰宣言
           Offertory
         4.Sanctus    感謝の讃歌
         5.Benedictus  ほむべきかな
         6.Agnus Dei  平和の讃歌


STAGE 2 平井康三郎 作品集
         交声詩曲
      山頂雷雨     鈴木松子 作詞
     
交声曲
      不盡山を見て   山部赤人 作詞

      みのむし     林 古渓 作詞
      
交声曲
      大いなる哉    林 古渓 作詞


 指揮 鈴木哲雄
ピアノ  岡田知子
オルガン 正井佐知子
ソプラノ  田中 泉
テノール  山田篤雄
バス   中村俊雄
 指揮 鈴木哲雄
ピアノ 渡辺佳津子


STAGE  3 岬の墓         堀田善衛 作詞  団伊玖磨 作曲

                                   指揮 鈴木哲雄
                                      ピアノ 岡田知子


聖セシリアのための荘厳ミサ

 グノーは1818年画家である父とピアニストである母の間に生まれた。
パリ生まれの彼は18才の時パリ音楽院に入り、対位法ならびに作曲法を学び種々の賞を受けてイタリアに留学し、イタリアの古典教会音楽、特にパレストリーナの音楽を研究した。
「聖チェチリア荘厳ミサ曲」は1855年グノー37才の時の作曲で比較的初期の作品である。副題となっている「聖チェチリア」は伝説につたわるローマ生まれの処女で、非常に音楽を愛好したところから音楽の守護神といわれている。
11月22日を「聖チェチリアの祝日」として祝い、聖ウスターシュ教会で荘厳ミサを捧げるのが習慣となっている。従って、この日のために、作曲家たちが新しいミサ曲を作曲することが、19世紀に行われていた。グノーもまた、これを作曲せずにはいられなかった。そして1855年11月22日、「聖チェチリア荘厳ミサ曲」は、聖ウスターシュ教会で初演されたのである。
このミサ曲はそれまでの教会音楽の習慣とは異なり、対位法的手法がほとんどみられず、ホモフォニーにより終始一貫しているのが特徴的である。


平井康三郎 作品集
 平井康三郎 明治43年高知生まれ、昭和9年東京音楽学校本科卒。

山頂雷雨 この曲はある夏、上州赤城山の登場で経験した激しい雷雨のありさまを描いた。
不盡山を見て 昭和11年第5回音楽コンクールに一位入賞した作品。
原曲は弦楽合奏と合唱。
みのむし
     
清少納言の枕草子の第41段に『…みのむしいとあわれなり…』と芭蕉の句を枕とし現代風な詩として表現した異色ある詩作品。
大いなる哉 昭和10年釈迦生誕2500年祭が仏教各宗合同で行われた際作曲。仏教音楽の大作として注目を浴びた。


 岬の墓 
1963年11月初演、同年の芸術祭賞・文部大臣賞を得ている。
  「これは深い詩である。白い墓の下に仄暗く存在する過去、青くひろがる海ー現在に漂う舟で象徴される我々自身、自己、そして、水平線の彼方に光る未来。
人間の心の中にバランスを構成するこの四つの支店を骨格として、人生の姿を、永遠に解き難い人生の謎を、絶対の真理ー赤い花ーに問いかけるこの詩は、制約された簡素な表現と、その深い内容によって、我々を厳しい内省と思案の世界に誘わずにいない。」團伊玖磨 
                                 


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